印刷用語辞典(和英訳)
印刷用語辞典(和英訳)
印刷用語辞典(和英訳)
Printing Glossary 【JAPANESE-ENGLISH】
サ
■再校【second proof, revised proof, revise, reproof】
最初の校正刷り(初校)に対して修正などが発生し、修正箇所の確認が必要な場合に、
あらためて刷り直す校正刷り。3度目の校正を「三校【third proof】」、4度目の校正を
「四校【fourth proof】」と言う。
■再版【reprint, republishing】
以前に印刷したものを再び印刷すること。初めて印刷した物は「初版【first edition】」と
呼ぶ。
■索引【index】
1冊又は複数冊からなる本の中の語句、事項などを抜き出して配列し、それぞれの該当
ページ番号を示したもの。 配列順はアイウエオ順、ABC順などがある。和文、英文を分け
て付けることもある。
■作字【type formulation】
複数の文字の部分を組み合わせて、文字を合成すること。新たに文字を作ること。
■刷版【plate, machine plate, press plate, working plate】
下版されたフィルムを焼き付けたPS版などの版。
■刷了【completion of printing】
印刷が終わること。
■サブタイトル【subtitle】
書籍の題名及び論文の標題、もしくは見出しに付ける副次的な題名。
■更紙【woody paper, ground wood paper, rough paper】
新聞や謄写版印刷用に使われる紙。ケミカル・パルプの量が40%未満で、印刷用としては
下位にランクされる。
■三校【third proof】
3度目の校正又は校正刷り。
■参考文献【references, bibliography】
本文の内容に関係の深い他の著書、論文を記したもの。巻末に一覧として掲げることが多
い。
■三方裁ち【three-sided cutting】
本の天、地、小口の三方を仕上げ寸法に切ること。これに対し、化粧裁ちは必ず三方裁ち
とは限らず、天を残すやり方や小口を残すやり方がる。
シ
■仕上がりサイズ【trim size, final size】
最終製品としての天地左右の寸法。
■仕上げ【finishing】
製本の最終工程である検品、カバーがけ、売上カード・読者カード・正誤表・出版案内の挿
入、包装作業。
■仕上げ代【trimming margin, trim off】
仕上がりサイズに合わせて裁断される天・地・小口などの部分。又はその寸法。
■仕上げ裁ち【flush cut, trimming】
印刷された紙、本やその中身を仕上がりサイズに合わせて裁断すること。化粧裁ちとも言
う。多面付けのカバー、帯などを1度の断裁で仕上がりサイズに仕上げていくことを「断ち
分け」「裁ち切り」などとも言う。
■CEPS【Color Electronic Prepress System】
印刷用の画像データをコンピュータで処理するレスポンスシステムという画像処理システム。
■CMYK【Cyan, Magenta, Yellow, Black】
印刷では、「CMYK」がカラー印刷の4原色とされています。印刷で表現できる色は、この
シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックのそれぞれを掛け合わせることによって、色を表現
していきます。
■シークレットハガキ【secret post card】
印刷したハガキを折り、熱と圧を加えて貼り合わせたハガキ。容易に剥がすことができるが、
一旦剥がすと元に戻らないという特性がある。
■GCR【gray component replacement】
ハイライトからシャドーまでのグレー成分を、全てブラックインキに置きかえることで、2色+
ブラックで表現する手法。
■CTP【Computer To Plate】
ダイレクト刷版。
■JPG・JPEG・ジェイペグ【Joint Photographic Experts Group】
イメージデータのフォーマット形式。データの圧縮率を指定することができ、印刷ではプレ
ビュー用に利用される。
■しおり【bookmark, register ribbon, ribbon, bookmarker】
ページに挟み目印とするために本の背に貼り込んだひも。通常、本のページの対角線より
2−3cm長くする。「スピン」「リボン【ribbon】」とも言う。
本の間に挟み込む目印も一般に「しおり」と言う。
■字形【letter form】
文字について、手書き、印字、画面表示などによって実際に図形として表現したもの。
■紙器【carton box】
ダンボールや板紙・厚紙などでできた紙製の容器の総称。抜き加工を施したものを指す
場合もある。
■システムフォント【system font】
システムソフトウェアに組み込まれたフォント。
■字体【abstract letter shape】
ひとつの漢字として認識される点画の抽象的な構成の在り方で、視覚的認識のために他
の文字と明確に区別できる特徴を備えている。
■CIP3【International Cooperation for Integration of Processes in Prepress, Press and
Postpress】
製版、印刷及び印刷後工程という印刷の全工程を統合し、その各工程間で処理及び管理
のデータをやりとりすることを目指した国際的な広がりをもった業界活動。
■CIP4【International Cooperation for Integration of Processes in Prepress, Press and
Postpress】
「CIP3」に工程管理を加えたもの。
■GIF【Graphic Interchange Format】
CompServe社が開発した、ビットマップ画像のためのファイルフォーマット。256色(8bit)
までしか使用できないが、ファイルサイズは小さくてすむ。透過GIF(指定した色を透明に
する)、アニメーションGIF(複数のGIF画像を指定した間隔で表示することによってアニメ
ーション効果を表現する)、インターレスGIF(画像の全体をまず表示してから細部を表現
する)などの機能もある。
■湿し水(しめしみず)【dampening solution, fountain solution】
平版印刷において非画像部への印刷インキの付着を防ぐために、版面を湿らせる水溶液。
■シャープネス効果【sharpness effect】
画像の調子を変えないで、輪郭部を強調することにより見かけ上シャープに見えるように
すること。
■写植【phototypesetting, film composition, filmsetting photosetting,
photocomposition, cold type system, CTS】
指定された文字をネガフィルム状の文字版から探し出し、そこに光を当てて(必要があれば、
文字を任意に変化させ)印画紙に焼き付けること。「写真植字」の略。数多くの書体があり、
各種の記号や罫線なども揃っており、文字の大きさや形・行間なども任意に変えることがで
きる。現在では、パソコンなどによる文字版フィルムを用いない「電算写植【CAT】が主流
である。
■写真原稿【photograph】
カメラで撮影した原稿。原稿の状態としては、写真印画紙、リバーサル(ポジ)カラーフィル
ムなどのほかに、デジタルカメラで撮影して電子データとして記録したものがある。
■写真製版【photomechanical process】
写真技術を用いる製版の総称。
■斜体【slant】
変形のひとつで、文字の横枠・縦枠のいずれか又は両者を斜めにしたもの。
■シャドー【shadow】
本来は影の部分を指すが、絵柄の色の濃い部分を指すことが多い。
■蛇腹折り【parallel hold, letter fold, accordion fold】
印刷後の製本段階において、「折り」という加工を加えることがあります。「蛇腹折り」は
Wの文字の形のように折る折り方です。経本折りと言われるときもあります。
■集版【stripping, assembly, page make up】
文字・図形・画像などの版面構成要素を指定に従って位置決めし、ページ又は単位面積
にまとめること。
■出校【presentation of proofs, proof presentation, submission of proof】
校正刷りを発注者に提出すること。
■出力見本【output sample, print-out】
電子データの原稿の内容を示すため、及び組版指定を施すために添付するハードコピー。
「プリントアウト【print-out】」とも言う。
■順目【with the grain】
紙の目が本の背に平行になっていること。本の開きがよいので、通常は順目にする。
■上質紙【fine quality paper】
印刷用紙の内、JIS規格の印刷用紙Aに当たる紙。書籍の本文用紙によくみられる。
■上製本・本製本【case bound book, hand cover book】
と(綴)じた中身を本の形に作ってから、厚い表紙でくるんで、のりづけした本。
■初校【first proof】
印刷物のレイアウトや色調を確認するための最初の校正刷り。
■書体【typeface】
記録、表示、印刷などの文字組に使用するため、統一的な意図に基づいて制作された一組
の文字または記号のデザイン。
■初版【first edition, editio priceps】
初めて印刷したもの。
■序文・はしがき・まえがき【preface, introduction, forward, preamble】
著者が刊行の目的、動機などをまとめた巻頭の文。「序【introduction】」「緒言」とも言う。
■シルクスクリーン印刷【silk screen printing】
孔版印刷のひとつで、シルク(絹)やアクリル網目(スクリーン)を使い、インキを通さない部分
の目をつぶしてインキ の透過を加減して印刷する方式。
■四六判【Shiroku size】
洋紙のサイズのひとつ。788×1091mm
■白抜き【transposition reverce】
墨又は他の色で印刷された画像領域の中に、文字又は図柄を、白又は紙の生地色にする処理。
ス
■数字フォント【numeric font】
アラビア数字から構成されるフォント。
■スキャン・走査【scan】
原稿の濃淡を電気信号に変換するため、表面を光の点又は線で逐次送り、原稿をなぞること。
■スクリーニング【screening】
写真又は原画の連続的な濃淡を大小の網点に変換すること。「網かけ【screening】」とも言う。
■スクリーン【screen】
網点のついたフィルム。網撮りや網フセの際に使用する。
■スクリーン印刷【screen printing】
しゃ(紗・スクリーン)の面に印刷インキを通過させない非画像部を形成した印刷版用いる孔版
印刷方式。
■スクリーン角度【screen angle】
モアレがでないように、分解版の網点の方向を同一せずに角度をつける、その角度のこと。
■スクリーン線数【screen ruling】
網目スクリーン(または網点)の2.54cmまたは1cm当たりの総数(または網点の数)。
■図版【illustration】
本・雑誌などの中に掲げる図、グラフ、カット、イラストレーション、写真などの総称。図版とは
別に写真を区別することもある。
■図版原稿【original】
図解、絵画、地図、グラフ、イラストなどの原稿。図版原稿は、手書きして作成する方法以外
に、直接に電子データとして作成する方法がある。そのまま反射原稿として利用する場合と
カメラで撮影して利用する場合がある。
■図版目次【list of illustration】
図版を、掲載順又は分野別に並べて、それぞれの該当ページ番号を示したもの。
■スミ【black】
墨インキのこと。ブラック(BL、K)とも書く。1色刷りで、印刷所に対して特定の指定をしない
場合には、スミインキによる1色刷りと判断される。
■素読み【horsing】
原稿を離れて校正刷りを読みながら行う校正方法。記述内容の矛盾、用語又は用字の不統
一などを発見しやすい。通常は引き合わせ校正の後に行う。
■刷り色【printing color, print color】
印刷するインキの色。スミ以外の色を使いたい場合は、色見本帳で指定するか、印刷所の指
定するインキ見本の中から選んで指定する。
■刷り出し【advance sheet, lay sheet】
校了後、印刷をはじめたものの見本。印刷物の最終確認をするためのもの。
■刷り本【printed sheet, flat】
印刷が終わり、加工が済んでいない印刷物。
セ
■背【spine, back strip, backbone, shelfback】
本を綴じてある部分の外側。丸背、角背がある。
■製かん【gluing and folding】
はこ(函)になる形に打ち抜き、折り目をつけた厚紙を折り畳み、のりづけしてはこ(函)をつくる
こと。
■正誤表【errata, corrigenda】
印刷後に発見された誤植・訂正をまとめた印刷した紙片。本に挟み込むか、巻頭・巻末に貼り
込む。
■正体(せいたい)【regular type】
直立の原型字形。
■製版【plate making】
印刷版を作製する工程または操作。原板および印刷版を作製する工程または操作全般を指
すこともある。
■製本【binding】
印刷が終わった用紙(刷本)を折ってと(綴)じ、本に仕上げること。製本の種類には、
「中と(綴)じ【saddle-wire stitching】」「平と(綴)じ【side wire-stitching】」
「かがりと(綴)じ(糸とじ)【thread-stitching sewing】」
「無線と(綴)じ【perfect binding】」「並製本【limp cover】」
「上製本【case hand book】」などがある。
■製本仕様書・製本指定書【specification】
出版社など発注者が、製本所に対して製本の方式、製本する材料、本文等の印刷所、納期
などについて指示した文書。「製本指定書」とも言う。
■背固め【back lining】
本の中身の背に寒冷紗・紙などを貼り、補強する作業。
■責了【approved with correction, OK with correction, OK with change, OK as corrected】
印刷所などが責任を持って必要な訂正または変更を行うことを前提とした校了、またはその
ことを指示する校正のサイン。直しの箇所が少ない場合、または作業の進行が切迫している
場合に行われる。
■責了紙【OK proof】
責了の承認を得た校正刷り。
■背丁【back signature, section mark, backbone identification, collating mark,
signature mark, collation mark, collation marker】
製本時の丁合のために、折り丁の背に、順序を示すために印刷される文字。書名と折り丁の
番号などが印刷される。
■背標【collating mark, back step mark, collation marker, signature mark, back
signature, section mark, backbone identification】
背丁と同じ目的で折り丁の背に印刷する記号。
■背文字【back title】
本の背にはく(箔)押し又は印刷した文字。
■線画原稿【line art, line work】
線・画像などで濃淡の階調がない白黒画像原稿。「二植画像原稿」とも言う。
■線数【line frequency】
網点を作る際に用いるスクリーンの1インチ当たりの線の数。単位はlpi(line per inch)。
■センターとんぼ【center registration mark, guide mark, guide】
仕上がりサイズの中心を示すとんぼ。
■全判【full size paper, broadsheet, broadside】
用紙サイズそのままの大きさの紙。半分にした紙を「半裁」、四分の一にした紙を「四裁」と
言う。
ソ
■走査・スキャン【scan】
原稿の濃淡を電気信号に変換するため、表面を光の点又は線で逐次送り、原稿をなぞること。
■装丁・ブックデザイン【book design, bookbinding design】
書籍の全体のデザイン。本の造りや外箱、表紙から内容のレイアウト、書体など一切を含む。
■袖【sleeve】
カバー又は帯紙の見返し側に折り込んだ部分。観音折りの内側に折り込んだ部分。
誤字、脱字、訂正箇所等ございましたら、 お手数ですが下記『Contact Us!』よりご連絡いただきますれば幸いです。